待ち受けカノジョ。
ガッ!!

「うわあっ!!」

足がもつれた!!


「うわぁぁぁ!!」


ゴロゴロゴロ…


えっ?

夜空と地面が交互にぐるぐる…

もしかしてオレ、

また転がってる!!?


ゴロゴロゴロ

…ゴンッ!!

「痛えっっっ!!!!」

思いっきりコケた。


「なんだよ~、もう!」

信じらんない。

同じ所でスッ転ぶなんて!!

しかも、また後頭部打ったし…


頭をさわった後、その指を見て確認する。

血はついてない。

ケガはしてない。

気絶もしてない。


よしっ!

サッと立ち上がってさっきの光の方へ戻る。


そこに落ちていたのは

オレがあの日なくした、レアめくストラップだった。


やった!見つけた…!!

サッと拾い上げて、雨と泥で汚れたままポケットの中に放り込む。

この事も奈緒に報告しなきゃ!


オレは思うように動かない右足をひきずりながら、家に向かって走り出した。
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