待ち受けカノジョ。
玄関のドアを開け、靴を脱ぎ散らかして、部屋に駆け込む。

背中でドアを閉めてバックを肩からおろした。


奈緒!

待ってて!

バックに手をつっこんで携帯と電池を取り出す。


ああ…もう!

携帯のカバーを取る手ももどかしい。


早く、早く!!

膨れあがった電池をポイッと投げ、もらった電池をピタッとはめ込んだ。


よしっ!!!


「奈緒!」

カバーを取り付け、携帯を開いた。

「奈緒っ!電池取り替えた!もう大丈夫だ……」


…えっ!?

< 301 / 321 >

この作品をシェア

pagetop