待ち受けカノジョ。
教室に向かう階段を上ると、平石が慌てた様子で走ってきた。
「滝山君!」
「あ、平石…おはよー」
平石がオレの腕をつかむ。
「ちょっ!ちょっと来て下さい!」
ズルズルと引っ張られるまま渡り廊下に来ると、女の子の集団が輪になっていた。
「何してんだよ、小川っ!」
千夏の大声が聞こえる。
よく見ると、中心にいるのはみんなに囲まれておびえている桃香ちゃん。
「どういうこと?」
オレの問いかけに、平石は首をひねる。
「僕もよく分からないですけど、滝山君にも関係あるみたいですよ?」
えっ!?なんでオレ!?
「あっ!滝山クン!!」
オレを見つけたのは、吉祥寺で会った絵理だった。
「おい!滝山順平!!」
千夏も気付いた。
「アンタもこっち来なさい!」
えぇ~?
じわじわと後ずさりをしながら、助けを求めるように平石を見る。
平石はそんなオレをチラッと見た後、またオレの腕をグイッとつかんだ。
「ちょ、ちょ!ヤメテ!平石ヤメテ!」
オレをズルズル引っ張った平石が、
「はい、どうぞ」と言って、オレをポイッと差し出す。
円の真ん中で生贄状態のオレ。
もう逃げられない!
「滝山君!」
「あ、平石…おはよー」
平石がオレの腕をつかむ。
「ちょっ!ちょっと来て下さい!」
ズルズルと引っ張られるまま渡り廊下に来ると、女の子の集団が輪になっていた。
「何してんだよ、小川っ!」
千夏の大声が聞こえる。
よく見ると、中心にいるのはみんなに囲まれておびえている桃香ちゃん。
「どういうこと?」
オレの問いかけに、平石は首をひねる。
「僕もよく分からないですけど、滝山君にも関係あるみたいですよ?」
えっ!?なんでオレ!?
「あっ!滝山クン!!」
オレを見つけたのは、吉祥寺で会った絵理だった。
「おい!滝山順平!!」
千夏も気付いた。
「アンタもこっち来なさい!」
えぇ~?
じわじわと後ずさりをしながら、助けを求めるように平石を見る。
平石はそんなオレをチラッと見た後、またオレの腕をグイッとつかんだ。
「ちょ、ちょ!ヤメテ!平石ヤメテ!」
オレをズルズル引っ張った平石が、
「はい、どうぞ」と言って、オレをポイッと差し出す。
円の真ん中で生贄状態のオレ。
もう逃げられない!