待ち受けカノジョ。
女の子達が桃香ちゃんとオレをぐるっと囲む。

オレはおとなしく、その場に正座。


「さ、説明してもらいましょうか」

仁王立ちの千夏。

絵理も、周りの子も、みんな怖い顔でオレを見下して睨みつける。


「な…何を!?」

「うち、見たんだからね」

絵理が口火を切る。

「小川とラブホ入ったでしょ?」

あっ…!

後つけられてたんだ!


「入ったけど、何もしてないもん!」

桃香ちゃんが言う。

「はぁ?サセ子のオマエが?」

誰かが桃香ちゃんを薄ら笑った。

「滝山くんに拒否られたんだよ!」

全員の視線がギロッとオレに注がれる。

「しっ…してません!ホントです。してませんってば!!」

両手の手のひらをブンブン振る。

「…いいよ、もうわかった」

千夏の言葉に、ホッと胸をなでおろすオレ。


「滝山順平。アンタさ、分かってる?」

千夏がしゃがみこんでオレを人差し指でつつく。

「うちらみんなアンタの事好きだけど、あくまで便利に使ってるだけだかんね?調子こくなよ?」

「…はい」

そうですよね…


話を続ける千夏。

「それからさ、みんな知ってるよ。アンタが好きな子いるってこと」


えっ…?ななななんで?
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