待ち受けカノジョ。
「ホントだー!いい天気…クスッ」

「ん?奈緒、なんで今笑った?」

「だって、チラッと滝山くんの服見えたけど、チャラいんだもん。」


え?

改めて自分の服を見る。


黒にピンクのドット柄シャツに、紫のクロップドパンツ。

フツーだと思うけど、そんなチャラいか?


「これ、ミナミさんが持ってきてくれた服だよ」

「ミナミさん?」

「昨日父ちゃんと一緒に来た…あ、ミナミさんしゃべってないから聞こえなかったか」


ニヤケながら質問してくる奈緒。

「ねぇ、そのミナミさんてさ、滝山くんの彼女?」

「でぇっ!?ちがうよ!」

焦って携帯を落としそうになった。


「ミナミさんは…ただの知り合い」

「ふ~ん?その動揺さがあやしいけどねー。滝山くん、おモテになるようだし?」

「イヤ、別にモテてないよ!オレが女の子と仲いいのはモテてるんじゃなくて…」

「あっ!」

えっ、今度は何?


女の子ってどうして話をクルクル変えるんだ?


「昨日委員会の係サボったでしょ!?声かけたのに、逃げたよねぇ!?」

あら、完全に忘れてた!

「ごめん!昨日は…」


スマホ!

そうだ、スマホ買いに行こうとしてたんだった!!

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