待ち受けカノジョ。
マンションの2階に上がり、201号室の鍵を開ける。

やっと家に帰れた。


「たっだいまー」

もちろん返事は誰からも返ってこないけど。


オレの部屋の鍵もカチャッと開ける。

「あの…」

ケツの方から声が。

「あっ、奈緒。もういいよ、しゃべって。ここオレの部屋だから」

携帯を開いて、机の上にコトッと置いた。

「お願いがあるんだけど」

「ん?何?」

テキトーに返事をしながら、汗ばんだシャツを脱ぐオレ。

「充電してくれないかなぁ?」

あ、そうか。

昨日からずっと充電してないや。

引き出しから充電器を出して、コンセントにつなぐ。

「よかった~、ありがとう!なんか力が出なくて。私、充電がご飯なのかもしれない」

「あ、そう。電気がご飯ね!」

キチキチのジーパンを一気に脱いだ。

「ギャーッ!」

奈緒の絶叫が部屋に響く。

「え?何、何?」

携帯の画面を覗き込むと、両手で顔を隠してる奈緒。

「ちょっと!そんなおもむろに脱がないでよ!」

指の隙間から真っ赤になった顔が見える。

「でっ、出てるってば!」

んっ?・・・あら!

下を見ると、オレのJrがモロ出し。

「あれぇ?奈緒ちゃんてば、見慣れてないのかなぁ~?」

わざと腰を振ってみせる。

ピタンピタン!

太ももに打ち付けられたJrが音を鳴らす。

こんな時にイジワルしたくなるオレってSかも!

「そ、そんなワケないでしょ!いいから早くなんか着てよ!」

「はいはい、わかりました~」

奈緒ちゃんてば、カワイイじゃん。
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