待ち受けカノジョ。
みなさぁ――ん!!
みなさんが毎日のように争奪戦を繰り広げている学校イチのイケメンは、
こんな男ですよ、こんな男!!
全員ここに来てこの惨状を見たら、みんな悲鳴あげるだろうなぁ…
「キャ―――ッ!!」
えっ!?
なんで本人が悲鳴あげてるの?
「ちょ、ちょっとどうしたのよ、滝山くん!」
狂ったようにそこら中の物をひっくり返しては、「ないよぉ!ないよぉ!」と騒いでいる。
「どうしたのってば!」
パニックみたいだった動きが、急にピタッと止まった。
「思い出した。あそこだっ!!」
「ねえ、滝山くんってば…」
ダダダダダダ、バタン!!
ダッシュで行っちゃった…
何だろう、あの人。
なんかせわしないヤツだなぁ。
滝山くんが悲鳴をあげる直前、かろうじて押していた携帯のボタン。
これが、最後のメール。
『桃香』
えっ!?桃香?
『覚えてますか?2組の小川です。滝山君が入院してるって、先生から直接ききました。大丈夫ですか?心配です』
桃香……
心配という言葉を使ったのは、桃香ただ一人。
『2年間片想いなんだぁ』
ふと、駅で話した桃香の言葉が思い浮かぶ。
桃香の好きな人って、
まさか…滝山くん?
みなさんが毎日のように争奪戦を繰り広げている学校イチのイケメンは、
こんな男ですよ、こんな男!!
全員ここに来てこの惨状を見たら、みんな悲鳴あげるだろうなぁ…
「キャ―――ッ!!」
えっ!?
なんで本人が悲鳴あげてるの?
「ちょ、ちょっとどうしたのよ、滝山くん!」
狂ったようにそこら中の物をひっくり返しては、「ないよぉ!ないよぉ!」と騒いでいる。
「どうしたのってば!」
パニックみたいだった動きが、急にピタッと止まった。
「思い出した。あそこだっ!!」
「ねえ、滝山くんってば…」
ダダダダダダ、バタン!!
ダッシュで行っちゃった…
何だろう、あの人。
なんかせわしないヤツだなぁ。
滝山くんが悲鳴をあげる直前、かろうじて押していた携帯のボタン。
これが、最後のメール。
『桃香』
えっ!?桃香?
『覚えてますか?2組の小川です。滝山君が入院してるって、先生から直接ききました。大丈夫ですか?心配です』
桃香……
心配という言葉を使ったのは、桃香ただ一人。
『2年間片想いなんだぁ』
ふと、駅で話した桃香の言葉が思い浮かぶ。
桃香の好きな人って、
まさか…滝山くん?