それでも、いつか。
"耀"と誰かの名前を呼び現れたのは、 またまた美男だった。
こっちの美男は、髪がミルクティー色だ…
「あ?架那斗か」
「もう来てたのかよ、来てたならメールくらいよこせよな」
「あぁ、忘れてた。ほい」
チャラララ-♪
架那斗と呼ばれた男のケータイが鳴る。
「学校着いた、今から探す…って今送って ど-すんだよ!」
「はぁ? お前が送れっつったんだろ」
「探す?」
私の頭にはそのワードが引っ掛かり、軽く首を傾げた。
別に大したことではないのだけれど。
「あ?」
ミルクティー髪男はいかにも不機嫌そうな顔をしてこちらを見る。
「そういえば耀、その口元の傷どうしたんだ?」
「これはあの猿が俺様に蹴りを…」
そこで何かに気づいたようにしてこちらを見た。
「おい、お前」
「ふぁい?」