糖度∞%の愛【編集前】
「五月女沙織になって、俺と一緒に幸せになってくれませんか?」
“私を”幸せにするんじゃなくて、彼方と結婚すれば私も幸せになれるし彼方も幸せになれるという意味のこもったこれ以上素敵な言葉はないというくらいのプロポーズを、彼方はしてくれた。
私が返事をするよりも先に、身体の方が正直に素早く反応してボロボロと滝のように涙が零れ落ちていた。
「えっ!? さ、沙織さん!?」
私の涙を見て目を丸くして驚く彼方に、私は泣きながらも精一杯微笑んで心からの想いを伝えた。
「幸せになろう、一緒に」