糖度∞%の愛【編集前】
“どこが好き?”と聞かれて“全部”と答えるのは、その人の好きなところが思いつかないからだと思っていた私だけど、
「仕事を責任感もってやり通すところも好きです」
「日本酒片手にスルメかじってるオヤジなところは子供みたいで可愛いです」
「二日酔いの日に栄養剤を朝一でデスクで一気飲みするのも笑えます」
「それから、」
「いいっ!!わかったからっ!!」
まだまだ続きそうな“全部”の“理由たち”を途中で自分から遮った。
“なんで1つめ以外は欠点ばかりなんだ?”と聞く気にもならない。
それは聞くまでもなく、欠点ですら“好き”なんだとコイツの瞳から、言葉から、声音から、すごく伝わってきたから。
それに気づかないほど私は鈍感じゃない。