糖度∞%の愛【編集前】
「アイツがアンタに片思いしていた年月をバカにしてるとしか思えないわ」
「……」
「アンタのありのままの姿とか、身体のこととか、全部知っててもそれでも片思いし続けて、自分の中で覚悟を決めて告白したアイツがホント可哀想」
「……うん、」
「アンタのこと一番近くで見てて、一番の友達だと思ってた私だって、すっごーく可哀想」
「……ごめん」
私はただ項垂れることしかできなかった。
私だって、信じている友達に、どこかで信じられてないと、疑われていると分かったらすごくショックだ。
……それを私は彼方と真帆にしている。
頭ではちゃんとわかっているのに、疑うことをやめられないのを病気のせいにしたくないのに、結局はそのせいだという結論に終わってしまう自分にイラつく。
終わりのないジレンマ。
吹っ切れてると言いながら誰よりも病気に囚われているのは、結局私自身なのだ。