糖度∞%の愛【編集前】


俯いたままちらりと見上げた真帆の顔は、“面白いことになってきた”と隠すことなく表情に現れている。



「好きです。 全部が好きです。 あなたがあなただから好きなんです」



温かくて胸を締め付ける言葉とともに、ふわりと今度こそ抱きしめられた。


もう、周りに言い逃れることはできない。

明日にはわたしと彼方が付き合っているということが知れ渡るだろう。



でも、それでもいい。

もう彼方と、こうやって面白がりながらも最後には私の味方の真帆がいれば、怖いものなんてない。



「私も、真帆と、彼方が、大好き」



胸の前に交差した彼方の腕をぎゅっと掴んで、真帆に微笑んでそう伝えた。



返された真帆のやわらかな笑みと、応えるように強くなった抱きしめる腕に、どうしようもないほどの愛しさを感じた。











(やっと堂々と俺のものって言える。)


(これも計算のうちって言ったら
あなたは怒りますか?)
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