糖度∞%の愛【編集前】
「普段の態度見てると沙織大好きってわかるのに、なんであんなこと大人しくさせてるんだかねぇ」
「ん、」
「こんな時こそ女の意地を見せるべきじゃない?」
「……え?」
打って変わって何かを思いついたかのようににやりと笑う真帆に、嫌な予感しかしなかった。
「合コンしよう! 目には目を浮気には浮気をッ!」
そして私に出会いを!! と声高に宣言して、真帆は食べ終えた食器を持ってスクッと立ちあがった。
「ま、待って! それ違う! なんか違う! 私合コンなんて行かないからね!?」
食器を片づけに向かった真帆を追いながら、その背中に向けて言うけど、聞こえているはずなのに振り向いても立ち止まってもくれない。
その背中に追いつこうと足早に歩いていると、目の前に急に壁ができてそれにドンとぶつかってしまった。