糖度∞%の愛【編集前】


「あっちの言い分も聞いてあげなさいって言いたいところだけど、未だにあの腕組みは続いてるからそうも言えないわね」


それには答えずにただお茶を一口飲み込む。

お茶をセレクトしてくれたのも、真帆が私の身体のことを知っているからこそだ。
私は仕事中は基本お茶か水しか飲まない。
じゃないとちゃんと血糖コントロールの管理ができないからだ。

今はノンカロリー飲料水が出ているけれど、それでも甘味料が使われていないわけじゃないから私は飲まないようにしている。

そこまで神経質にならなくてもいいんだろうけど、不測のアクシデントが起こらないように、徹底的にしているだけだ。

それにコーヒーは砂糖を入れないと飲めないから、飲むたびに糖分の心配をしなくちゃいけないなら飲まない方がいい。

……んだけど、食事をとらずにずっと通しで今まで仕事をしていたことを考えると、早めになにか口に入れた方がいいかなとも思う。


「それにしても分からない」

「うん、分からない」


しみじみとした真帆の言葉に相槌を打って溜息。


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