にばんのしあわせ②
「…そうなん…」
「お前…どしたん?」
「何もない!」
「じゃあ泣くなや!」
その言葉でまた一層涙が流れた
「わあ〜ん…ヤマトが泣いてる時に
くるからやん!」
「違うやろ!俺とおるときに限って
お前が泣いてんねんやろ!
なんで透とおるときはあんな笑って
俺とおるとき…そんな泣くねん」
初めてヤマトが怒った
あっけらかんだった私
「お前ら…別れたんやろ?
あいつなんかもう忘れえや」
「……そんな簡単には無理」