水色の恋
タイトル未編集
―新学期―

ほのかなピンク色の桜が舞う、空の色は淡い青だった。


一ノ瀬清花はクラス発表の紙を見ながら、ため息をついた。

「仲いいコ、いない………。」


「2年4組」に清花の名前はあった。

しかしクラスメートを見てみると、仲の良い友達がほとんど居なかった。

清花は、小さい頃から、人見知りが激しく、中学生の今まででなにも考えずに話せるような「友達」は、10人位しか居なかった。

その子達の名前が、一つもない………。

気を失ってしまいたくなった。

「柏木加奈」だけは、小学校の頃に良く一緒にいたが、今は、ほどんど話さない。

「最悪………。」

清花は、新しいクラスメートを見て、充実した1年を送ることを諦めていた。


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