水色の恋
清花は、教室に向かった。

トボトボと廊下を歩いていると、

「さやー、おはようーっ!!」

後ろから、大きな声で呼ばれた。


振り返ると、そこには、背の小さい、シャキッとした女の子が立っていた。

「はよ、玲。」

清花は、その女の子に返事をした。

「中野玲」という少女は、清花の横に並び、一緒に歩き出した。

「さやは、何組になったの?」

「4組。玲は?」

「私、5組〜〜〜!隣だね!遊びいく!!」

玲は、とても可愛い笑顔で笑った。

その笑顔を見て、清花は、うん。と返事をした。
クラスの前まで来たところで玲と別れた。

玲は、「頑張れよ、さや!!」と、言っていった。

ガラガラッ。

教室のドアを開けると、女子がワイワイと騒いでいた。


黒板に書いてある席順の座席に座った。


隣の男子は……。と名前を確認してみた。

「……げ…。」

「向井翔太」運動神経が良く、女子に人気のある奴だ。

清花は、翔太に対して、チャラいイメージがあり、あまり好きなタイプではなかった。
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