太陽の花が咲く季節
1.日常
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芸能界に入って、はや五年。
ようやく掴みとった"トップスター"の座。
これから活躍できる。そう思っていたのに-
「お前は今日から実験台だ。」
暗い暗い空間で、そう宣告された。
どうして?なぜ?
俺はあの場所に戻りたい。だから-走れ。
双子の人気ボーカルユニット、売れっ子お笑い芸人の二人、そして-トップスターの座を掴んだ、俳優の俺。
人生を取り戻すために-さあ、走れ。
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-はっぴいるーむ-
それは、限られた人だけが入れるチャットルーム。
ここは、私の憩いの場。
旧友と話を弾ませて幸せを手にする。
それはほんの一瞬のものであるけど。
一瞬だけでいいんだ。幸せになれるのは。
過去の私を演じることで、幸せになれるなら。
ここでは過去の私でいたいから。
でも、私は……すべてをさらけ出して楽になりたかった。
今の私をすべてすべて。
だからね、私は貴方に感謝するよ。
貴方は私の今の姿を見破った。
過去の私の演技なんて、通用するわけなかった。
ねえ……もうひとつだけ、伝えていい?
私の心の中の、もうひとつの想い。
貴方は見破ってくれる?
そう-
"貴方が好きです"と。
栗原さくら、16歳。
初めての恋の相手は、チャットルームで出会った旧友でした-
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大好きな星降りの丘。大好きな星。大好きな-お姉ちゃん。
確かにあの日、あたしたちは誓ったよ。
-ずっと一緒にいようね-と。
だからいつもいつでもお姉ちゃんと一緒。
歳は二歳離れているけど、ずっとずっと仲良し。
尽きることなく輝く姉妹星。
けれど-そんなあたしたちに、神様は過酷な運命を与えた。
大丈夫だよ。あたしたちは姉妹星じゃん?
いつも一緒に乗り越えてきたじゃん?
だから、今回もきっと……
あたしは諦めないよ。また一緒に星降りの丘で笑うまでは。
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