【短編】好きだよん
学校が終わり、私は一年生のクラスに向かった。





教室を覗くと、あゆたは友達と話していた。




「誰かに、会いに来たんですか?呼びましょうか?」


近くにいた女の子が、話しかけてきた。



「あゆたを呼んでもらいたいんだけど…」


女の子は一瞬、びっくりした顔をしていたが、すぐに呼んでくれた。



「あゆたくん、お客さんだよ」


あゆたが私に気付いた。



「幸…」


あゆたはすぐに駆け寄ってきた。



「どうしたの?」



「話があるの」


私は言った。



「分かった」


あゆたはそう言うと、鞄を取りにいき、戻ってきた。



「帰ろっか」



「うん…」



私たちは、一緒に学校を出た。












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