スーパーフォアと生徒会長
キュルキュルキュル
ヴォッ‥!!


「逃げるぞ幸大!」

「あ、ああ」


ベベベベベベ‥
ヴォンッ‥ヴォンッ‥ファアアアアン!!


俺たちはそれぞれバイクに乗り、ポリが来る前に明日香を後にした。

千浩ちゃんが教師に連れられていくのをミラーで見ながら…。

……

*その日の夜。

*田中幸大は早速中村千浩と電話をしていた。


「千浩ちゃん、あの後どうなったのだ?俺らが逃げた後…」

『教師に話を聞かれた。私はやりすぎたと思って謹慎も覚悟はしたが、あの時周りにいた者のおかげでそういう処分は無しで済んだ。奇跡だな』


そうか、よかった。それが一番心配だったのだ。


「千浩ちゃん普段は真面目だろ?だからじゃねーの?」

『そうだな、それもあるかもしれない。それと、お前たちのことも聞かれたが、知らない、知り合いじゃない、と言っておいたぞ。だから今後そちらも学校の先生から何か言われたりはしないだろう』

「おお、ありがとうな。ところで、千浩ちゃんあのチームの奴らと何かあったのか?」


あいつら、千浩ちゃんに因縁つけてたみたいだったし。

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