スーパーフォアと生徒会長
ボボボボ‥

そうこうしているうちに達也のマジェもやってきた。

後ろには既に女の子を乗せていた。


「よっ、幸大」


達也はフルフェイスを脱いで、まずそう言った。

やや長い茶髪が風になびいている。


「おっ、金髪。でもさーお前やっぱ似合わねーぞ」

「うるせぇうるせぇ」


どいつもこいつも…。


「何だ、もう女の子乗っけてきたのかよ達也」

「ああ、家まで迎えに行ったった」


*一人だけ気の利いたことしやがって…とか思っている田中幸大。
だが中村千浩の家を幸大は知らない。


達也の後ろにいるギャルっぽい女の子が、千浩ちゃんに挨拶した後、視線をこっちに向ける。

夏なのに白い肌。肩下ぐらいまでのストレートヘア。きらめくピアス。

やたらでかい灰色の瞳。長いつけまつげで盛った目をパチパチ。

「あなたが幸大くんね。よろしく~」

「おう、よろしく」

「聞いてた通りのチビね。そのくせ金パなんかにしちゃって」

「何ィ」


この野郎。


「あっははは。私は瑞希。上は矢野。何とでも呼んでね」


にこっと微笑む瑞希ちゃん。

可愛いけど、これまた気の強そうな女の子なのだ。

まったく、明日香は気の強い女の子ばっかなのか。

同じ強気っ子でも、千浩ちゃんと瑞希ちゃんじゃ全くタイプが違いそうだが。




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