スーパーフォアと生徒会長
数分間。


「はぁー、疲れたぜ」

「こんなに泳いだのは久しぶりなのだ」


浜辺に戻った俺と達也は、パラソルの下で座って休憩している。

さすがにしんどかったのだ。

しかもちょっと怖かったぜ…。

そうしてると、千浩ちゃんと瑞希ちゃんも歩み寄ってきた。


「あの距離をあんな全力で泳ぐなんて、二人とも凄いな」

「ほんとよねー」

「あはは」

「私も少し休憩するか」


千浩ちゃんはそう言って、俺の横に腰を下ろした。


その時、反対側にいた達也が立ち上がる。


「俺、適当に飲み物買ってくる」

「あ、私も行くわ」


そのまま瑞希ちゃんと共にどこかに歩いて行ってしまった。


「待つのだぁ~二人にしないでくれ~~」


という俺の言葉もむなしく。

二人きり…。


「それはどういう意味だ?私と二人じゃ嫌なのか?」

「い、いやぁそういう訳じゃ」

「そうか」
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