手と手。


あたしは
日向になにもしてあげられない…
なにも出来ない…



自分の無力さに…絶望した。




日向は苦しいんだ…





あの優しさだってきっと…
本当の自分を隠してる…





この前…
日向がケンカした。


クラスの男子と。



びっくりした。
普段泣いたりしなかった日向が
泣いてた…


いっぱい辛いことがあるんだ…
きっと

ストレスだってすっごくたまってる……



あたしはずっとそばにいた。


日向が泣きやんでくれるまで
ずっと…


軽く01時間位だった。




よっぽど辛いんだと思った。

あんなに…
泣きじゃくる日向は初めて見た。



小学生ん時から見てた。
でも日向は
泣いたりする奴じゃない…



わかってるつもりだった。





だけど
なにもわかってなかったんだ。



わかってあげれてなかった。




多分,
その時にはもう
穴がおっきくなってるコト…
わかってたんだ。




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