超我が儘ツンデレ姫の甘ーいカクテル ~恋の酔い方マニュアル~
「何、馬鹿な事言ってんのよ。あんたの事なんて眼中にない」
「相変わらず、冷たいねー。あんなに可愛く乱れてたのに」
手に持つ携帯を落とし掛ける。
「颯、颯……欲しい、よ」
「そんな事、言った記憶ない!」
勢い良くカウンターを叩けば手の平に、激痛が駆け巡った。
大声が店内に響き、他の客からの視線を感じる。
何もかも、この阿呆面男の所為だ。
「あーもー、女の子なのに。手、大丈夫?」
颯は、アタシの赤くなった左手を握り指先に口付ける。
潤っているとは言えない唇を、指先や手の甲に触れる。
優しく触れる唇に、恥ずかしさと快感が脳を支配した。
「薺、顔真っ赤」
クスクス笑う声に意識を戻され、とっさに手を払う。
「マ、マスター!御勘定!」
「相変わらず、仲良いのか何なのか」
「仲良くなんかない!この、変態阿呆面男!」
言葉を投げ捨て、雪舞う静かな外へと飛び出す。
携帯を見れば、日付は変わっていた。
「あ、マフラー忘れた」
寒さを噛み締めながら、家路についた。
「相変わらず、冷たいねー。あんなに可愛く乱れてたのに」
手に持つ携帯を落とし掛ける。
「颯、颯……欲しい、よ」
「そんな事、言った記憶ない!」
勢い良くカウンターを叩けば手の平に、激痛が駆け巡った。
大声が店内に響き、他の客からの視線を感じる。
何もかも、この阿呆面男の所為だ。
「あーもー、女の子なのに。手、大丈夫?」
颯は、アタシの赤くなった左手を握り指先に口付ける。
潤っているとは言えない唇を、指先や手の甲に触れる。
優しく触れる唇に、恥ずかしさと快感が脳を支配した。
「薺、顔真っ赤」
クスクス笑う声に意識を戻され、とっさに手を払う。
「マ、マスター!御勘定!」
「相変わらず、仲良いのか何なのか」
「仲良くなんかない!この、変態阿呆面男!」
言葉を投げ捨て、雪舞う静かな外へと飛び出す。
携帯を見れば、日付は変わっていた。
「あ、マフラー忘れた」
寒さを噛み締めながら、家路についた。