最弱!?なカレ





「なんで?」


那月君は眉間にしわを寄せて言う。


「機械は信用してないの。あと、運動を兼ねてかな」


「ぶはっ。おまえおもしれぇ奴!」


そう言ってあたしの頭をぐしゃぐしゃにする。



「ちょ…止めてよ」


あたしは那月君の手を頭からはがそうとする。




「なぁ、おまえ料理作れる?」

那月君はあたしの抵抗を無視し、頭に手を置いたまま。




「うん、普通程度には……」


そう言って、やっと手をはがすことに成功したあたしは安堵する。


作るために買い物したんだし?


「じゃあオレのも作って」


当たり前のように言う那月君。


そしてあたしも


「別にいいよ」


と当たり前に答える。




一人分だけ作るって大変なのよね。







< 14 / 80 >

この作品をシェア

pagetop