最弱！？なカレ

「え、いいの？」



那月君は驚いた顔をする。


なによ、あなたが言い出したんじゃない。



「いいよー！一人じゃ寂しいし、お礼と友達になった記念！！」




那月君は一瞬くぐもった顔をして、でもすぐに普通に戻った。


？？？





「じゃあ遠慮なく。オレこっち来てからろくなもん食ってねー」



この人、結構図々しいな。


でも一緒にいると楽しい。


あたしは満面の笑みで那月君を見る。


那月は「なんだよ」と睨みながら言った後、視線を逸らして呟く。


「本当無自覚……」


「え？何か言った？」


声が小さすぎて聞き取れなかった。


なんて言ったんだろう？


「いや、別に何も」




？？