最弱!?なカレ
「はい、これ」
あたしはそれを那月君に渡す。
「メガネ…?」
那月君の頭にはてなが浮かぶ。
「メガネ、壊れちゃったでしょう。これ…だてだから」
「いや、悪いからいいよ」
那月君は軽く言い、すぐにメガネから視線を逸らす。
「これ使ってないの。あなたが使わないなら捨てる」
そう言ってメガネを差し出す。
その言葉が効いたのか、那月君は、いいのか?、と聞いてきた。
「これとご飯で助けてもらったお礼ね。あと、ケガの処置!」
「悪いな…」
那月君は申しわけなさそうに言う。