最弱!?なカレ
突然聞こえてきた声の方を見ると、那月君と、那月君を取り囲む二人の男子。
な…つきくん…?
「おまえみたいなのが同じ教室に居ると思うとむしゃくしゃするんだよ!」
「すいません…」
那月君は抵抗せず頭を下げる。
そんな那月君に楽しそうに蹴りを入れる男たち。
なんでやり返さないの…?
我慢できない…
「ちょっと!!あなたたち何やってるの!」
あたしは思わず叫び、男たちのいる方へ歩いていく。
「あ…れ、麗ちゃん…これにはわけが…」
男はあたしのことを知っているようで、あたしを見ると顔が青ざめた。
「わけなんて聞きたくない。もう二度とこんなことしないで」
あたしがそう言うと、男たちは謝りながら逃げていった。