最弱!?なカレ
目を開けることができずにいると、頬に何かが触れた。
那月君の指だ…。
あたしはくすぐったさに耐えられず目を開けると、すぐ近くに那月君の顔があった。
「わっ!!」
あたしは驚いて、ベッドに預けていた上半身を勢いよく起こす。
「起きた?おはよう」
満面の笑みで言う那月君。
心臓バクバクのあたし。
朝からかっこいいな…。
本当心臓に悪いよ。
「体は大丈夫なの?」
平然を装い質問をする。
「おう。もう大丈夫!さんきゅーな」
そう言って那月君はまた頭を撫でる。