最弱!?なカレ
「ほっとけ」
そう言ってオレは歩き出す。
バタン
「あれ?那月君?」
後ろから聞き慣れた声がして振り返った。
そこには麗がいた。
「おっ!可愛い子発見!!」
優羽は麗を見た瞬間に駆け寄りナンパする。
麗はきょとんとした顔で優羽を見つめる。
優羽は手を取り目を輝かせている。
止めに入るか、と思い麗の方へ歩き出すと、ふと目があった。
麗はほんのり顔を赤く染めている。
オレは動けなくなった。
……やっぱり、優羽みたいに明るくてかっこいい奴が好みなのか?