最弱!?なカレ
「は??いいじゃん遊ぼうよ!」
男はあたしの腕を掴む。
もー…なにこのベタな展開…。
こういう時はかっこよくて強い男の子が来て……
「嫌がってるじゃないですか。その子放してあげてください」
来た!!!
イケメン…!?
けど、後ろから現れたのは…
ゆるシャツにジャージをはいた気の弱そうなメガネ男。
でもなんか、シャツから出てる鎖骨がなんとも色っぽい……。
「あ??なに言ってんだお前。がり勉君はおとなしく家で勉強してな!」
そう言ってメガネ男に殴りかかる。
そして…
「……っ…」
鈍い音と共に聞こえてくる男の笑い声。
「ぎゃはは!!おまえよえーな!!こんなんでしゃしゃり出て来ちゃって!ばかじゃねーの?」
そう言いながらメガネ男を殴り続ける。
あ……あ……
メガネ君が死んじゃうっ…
「や…やめ……「これで気は済んだか?」
え??
「は?おまえ何ほざいてんの?立場わかってる?ははっ!こりゃ傑作!!」
男はメガネ君の髪の毛を引っ張る。
「俺は、おまえぼこした後にこいつをいただく」
あたしの腕をがっしりと掴む。
「いたっ…」