天気雨
鳴り響く発射のベル、閉まるドア。

遠ざかる電車、遠ざかる君

俺はいつまでもいつまでも君に手を降り続けた。

ただ、君の温もりだけが残っていた。

四年の月日は簡単に過ぎた。

地元の大学に進んだ俺は、家がやっていた小さな商店を継ぐことにした。

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