天気雨
待ってた、息切れしながらそう言うと、泣き虫の君は涙を流した。

嬉しくて泣いてるんだと思っていた俺に、君の一言が突き刺さった。

ごめんなさい、と君は言った。

君の話はその後全く頭に入ってこなかった。

四年は長すぎた、という言葉だけが耳に残った。
< 6 / 27 >

この作品をシェア

pagetop