Tenjin graduation
危うく身包み剥がされる所だった。

璃宮 シーザ(りきゅう しーざ)は、ほうほうの体で下級生達の包囲から抜け出し、息を弾ませる。

既に上着のボタンは全て引き千切られ…というか、上着そのものが存在しない。

女子の下級生に第二ボタンを欲しいとせがまれるのならばまだ嬉しくもあるが、迫ってきたのが男子下級生も一緒、しかも目の色変えてギラギラした眼差しで追い縋ってきたとあっては、シーザも涙目で逃げるしかない。

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