Tenjin graduation
「卒業式までこんな扱いかぁ…」

壁にもたれ掛かって、溜息をつくシーザ。

三年間、己の放つフェロモンに翻弄されっ放しだった。

中学の時と何ら変わらず。

楽しい学園生活なのは間違いなかったのだが、卒業式くらいはまともに終わりたかった…。

そんな彼の背後に忍び寄る、影。

「っっ!」

咄嗟にシーザが振り向くと。

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