Tenjin graduation
「私が歩むべき道を、先導して照らして下さった諸先輩方。あなた方は私にとって尊敬すべき存在であり」

また生徒会長の盲目の瞳が、遥に向けられた。

「私は貴方を、心から愛しております」

(俺もだ…俺もだよっ!月っ!)

ヘタレだから、小心者だから、とても口に出してなんて言えない。

だが、心の中で。

遥は精一杯叫んでいた。

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