Tenjin graduation
返事するでも頷くでもなく、小岩井は穏やかに舞白を見つめた。

舞白もまた、返事しない小岩井を咎めない。

舞白は小岩井を信頼している。

死神の職に就いて間もないうちから、『千の武器を操る魔物』と互角に渡り合った実力の持ち主だ。

何を心配する必要があろうか。

「……職務の話はこのくらいにして…」

小岩井は呟く。

「どうでしたか…この三年間は…」

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