Tenjin graduation
転落防止用のフェンスをよじ登って、上体を乗り出して。

ラビは歌う、演奏する。

アップテンポにアレンジして、原曲のしんみりした雰囲気などまるで感じさせない。

しかしそれは、紛れもなく『仰げば尊し』。

声高らかに、勇ましく。

ラビは歌い上げた。

今こそ分かれ目、いざさらば。

しかし決して悲しむべき事ではなく、未来へと踏み出す第一歩なのだと。

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