大好きな君と
「いってきます・・・」

昨日のカキ氷のカフェ斎藤の味が忘れられず、食べたいなと呟きながら
階段を下りる。

大きなバッグに少し高いヒールに短めのスカート。
少しピンクにした頬と唇。

普段の格好では想像つかないであろう大人っぽいスタイルに手を出してみた。
慣れないヒールは歩きづらくてコツコツ言う。

今日は明香に『少し大人っぽい恰好でうちの家に来てね♪』と言うと去っていた。
よく分からないが、なんとなく持っているもので大人っぽくして見た。

コツコツコツとアスファルトを叩く音が響く。
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