大好きな君と
直ぐにかかった。

『もしもし?』

電話越しの明香は、いつもと変わらない様子で私に問いかけてきた。

『どう?うちの弟。友達紹介してーなんて言うもんだからさぁ、周りで可愛いのが悠里だけなのっ!でね、弟が大人っぽい子を希望してるから、大人っぽい感じで?悠里をだましたの~♪悠里を見たいんだけどね?今、勉強してんの!だから、弟と仲良くしてね?ね?
お願いっ♪』

自分だけ喋るとすぐ電話を切った。

「って言う訳。結構いいじゃん」

「なに?ってか、帰っていいでしょ?」

私はバイバイと言い放ち帰ろうとする。
すると私の足は一歩だけ動いた所で動けないくなっていた。

「家、入れよ。」

「まぢですか・・・」

私は強引に手をひかれ室内に運ばれる。
ヒールを脱ぐひまもなく引っ張るものだからバランスを崩して
玄関にそのまま倒れていた。

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