大好きな君と
そして自分の家に帰ろうとコツコツ鳴らしながら前へ進む。
じりじりと燃えるような暑さの道路の上を歩く。

ブーっと言う大きなエンジン音が後ろから聞こえてくると、同時に道路の中央を歩いていた、私は左側に避けた。

横を通り過ぎようとしたその時、大きな黒の車が私の横でぴたりと止まった。

「あーら、悠里さん?そんな恰好して・・・何処へお買いもの?」

「あーら、ごきげんよう。」

中からオホホと微笑みながら聞いてくる、花柳華恋。
茶髪がくるくるに巻かれていて最高に可愛かった。

「悠里さん、私これから特別に作ってもらった、塾へ行くの。
宿題で分からない所、教えて差し上げますわよ?」

「いいえ、結構です~」

この人と居ると、なぜか対抗心が燃え、喋り口調が私までお嬢様言葉になる。

「そう。残念だわ・・・そうっ、今度うちでパーティーしますの。よかったら悠里さんもどう?」

と言うと招待状を私に渡して来た。
プラチナで太陽の光があたり、さらにキラキラに輝きを放つ。

「ありがとうございます。」

華恋の手から奪い取るように取ると華恋は今まで下げていた窓をウィーンと
上げると、手を振り、車はそのまま出発した。



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