大好きな君と
「おーっはよっ☆」

教室に入るやいなや、大きな声で挨拶をしている、圭ちゃん。
耳のピアスがジャランと大きく揺れた。

「ん・・・怖っ!無理だなぁ~」

うん。と自己満でうなずく。
そっか、明香は圭ちゃんと喋った事ないのか・・・
たしかに、怖いイメージしかないかな。

「おっはよっ!悠里っ!」

「・・・おはよ」

「橋本さんもっ」

「ハハハ・・・」

ニッーと顔面崩壊寸前の笑顔をつくると、自分の窓際の席に座って行った。

「・・・ちょっと、悠里!?何で園本から名前で呼ばれてんのっ!?そー言う関係!?」

「・・・っ」

「!?冗談なのに。でも園本以外とカッコイイかも!」

「えぇぇぇぇっ」

ポワッーと頬を赤らめて、圭ちゃんを見つめる、明香。

「圭ちゃんが・・・!?」

「圭ちゃん・・・ねぇ。。。」

2人で机にうつぶせになり、圭ちゃんを見る。
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