大好きな君と
「ふふっ、冗談だしっ」

「もぉー!からかわないでっ」

もぉ・・・、ドキドキしちゃうよ。

・・・。顔見れないよ・・・。


「ほーい、席に着け」

「はぁーい!」

まっちょ先生が黒くなっていた。
いつもどおりにいきなり出席を取り出す。

こんなときでもちらちら見てしまう。

目が合う事を恐れずに・・・。




休み時間になり、春登の席に来たのは圭ちゃん。
もちろん、私と明香が、話してる時に来る。
明香が、真っ赤になる。そーだなぁ・・・たとえるとリンゴ!
ホントに惚れてるのかなーっと内心なぜかモヤモヤした。

「ねぇねぇ・・・明香ちゃん、おれ園本圭吾。ヨロシクね?」

ぴあすを揺らしながら自己紹介をし、右手を前に出した。

「明香です・・・、えっと、なんて呼べば・・・」

「圭吾でいいよ?」

「えっと・・・じゃ、圭吾・・・」

明香も右手を前に出しおたがいに照れながらも、握手を交わした。
このあと、趣味が合う2人。
『2人』と言うのは、私を除いた2人だった・・・。
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