大好きな君と
同じ歌手が好きな2人。

この日は歌手の話しで盛り上がっていた。
その、歌手には興味もなく、話しに付いて行けないという状況で
仕方なく、外の紅葉を見る事に専念をした。
それでも、2人は私の机を囲んで盛り上がる。

その、様子を隣から見ていた春登。
わたしをちらっと見ると昨日の授業のノートをまとめていた。


圭吾の得意科目→英語
圭吾の苦手科目→数学

明香の得意科目→数学
明香の苦手科目→英語

この、シンクロ率。

この日は互いに勉強を教え合っていた。
勿論、私の机で。

「お前、飲み込み早いじゃん・・」

「そぉ?ありがとっ♪」

見せつけるかのように、私の目の前で。

私は机の横にかけてあるスクバを手にし、中から
本を出す。
私は携帯小説が大好きで『毎月一冊』と言う目標を決め
読み続けている。

私は、熱中した。

「明香のさぁ、部屋にあった、あのCD!かしてくんねぇ?
あの歌、めっちゃ好きでさぁ・・・」

頭をかきながら言う、圭ちゃん。

「えぇ~、あれぇ?別に良いけどぉ・・・その代わり、今度買い物に付き合ってんくんない?買いたいもの会ってぇ・・・ねぇ?」

ブリッコ口調の明香。

「またぁ?まぁ・・・いいけど。」

ってか、中学からの友達も入ってない部屋に圭ちゃんは入ってるんだ。
一回買い物行ってるんだぁ・・・

知らない所で二人の友情は強く深くなっていた。

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