大好きな君と
「悠里は行かないの?」

こちらを見ずに聞いてくる。

「行かないよ?だってあの二人付きあってんだよ?邪魔しちゃ悪いじゃん?」

笑顔で振る舞いニコッと微笑み、笑顔を見せた。

「素直になりなよ。本当はさみしいって。」

「さみしいんじゃないの?」

私の返事は聞かずに喋り続ける春登。

「うるさいなぁ~!さみしくないもんっ、私の近くには春登が居るから!」

私は、自分のイスを春登の机の横にイスを置き、お弁当のウインナーを食べた。
春登は私の行動に驚いたのか、静かに私を見た。

「ハハ、悠里らしいなぁ~「でしょ!」

春登はお弁当を片づけ、バックの中を手であさり、小さなポーチのようなものの
チャックを開けると小さな瓶を取り出した。

中には小さなパステル色の物がたくさん入っていた。
春登は栓を取ると中から2個ほど取り出すと、私に黄色の一粒を差し出した。

「ナニコレ?」

「金平糖居る?」

「コンペイトウ・・・?なんで?」

「これ食べると、甘くておいしくて幸せなときにに食べると覚えておける気がして。
持ち歩いてんだ・・・」

「ありがとう。」

私も一粒、パクっと口に含んだ。
とたんに、甘い味が口全体に広がった。

初めて一緒に食べた今日のこの一時を覚えておきたい。
そう、願いながらゴクリと飲み込んだ。

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