大好きな君と
雪と由紀
私たちはあのまま、これと言って言葉を交わす事もなく季節は過ぎ、
あったかい季節から少しずつ、寒くなっていた。

席替えを私の斜め前が春登になった。

言葉を交わさなくても、気になり春登を授業中に春登をみてしまう。
たまに目が合う事があったけど、そのたびに春登は嫌そうな顔をし、視線を前に戻した。
ただ、私は春登が私のことを見てくれた事が嬉しくてそれだけで納得していた。

転校生の森谷　由紀　（ﾓﾘﾀﾆ　ﾕｷ）今の季節にピッタリの名前。

由紀ちゃんは可愛く、女子・男子からの大人気。
その、人気っぷりもまだまだ、乾山。
この学校に来てから男子を一頃にした笑顔。

席替えで私の前の席になった。

休み時間になると、春登と一緒に仲良く話す姿をよく見るようになった。
私にも見せた事ない、笑顔で話している。

その笑顔を見るたびに、胸が締め付けられる。

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