大好きな君と
試合が終わり、帰ろうとすると今日は隼人君から呼び止められた。
正直関わってほしくない、ファンが見てるって。

「なに?」

「避けるのやめてもらいます?」

「はっ?」

「僕、悠里さん好きで、狙ってますよ?だって今遠恋ですよね?いつでも心変わりできますよ?」

隼人君は、なにかたくらんでいるような甘い笑顔を残し去って行った。

「何してんのよー!ブスー!」
「最っっっ低!気持ち悪いのよー!」

ファンからの肥大言葉の数々。

気にしてられるかっ!
私は携帯のプリクラを見ながら微笑み、体育館を出た。

前にはファンの子たちが私を囲むように立っていた。

「少し役に立ったからって、調子のならいでよ。」
「そーよ、そーよ隼人君とどんな関係?」

知らないよ。私隼人君と関わりたくないもん。
あいつが関わってくるからじゃん。
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