大好きな君と
「ため息つくと幸せ逃げるぞー?」

私の前にイスを向け座る明香。

「嘘ぉー」

私はさっきはいた息を吸った。そんな私の行動を見るなり笑いだす明香。

「どうした―?なんかあったの?」

明香は私の想っている事が分かるのか・・・。
隠し事など通用しない。そのため明香へのサプライズは成功した事がない。

「うん。それがさぁ、さっき春登からメールが来て、今度こっちに来れるらしいの。でも、今さらって感じで。だって夏休みはメールも電話も一つもなかったんだよ?」

私は明香にすべて打ち明けた。
明香はんーと考えると

「あのさぁ、彼女ならそこらへん理解しなきゃ。夏休みだってなんか部活とか大変だったんじゃない?」

すごく説得力のある言葉だった。
私は彼女として少し・・・いや、とても最低な事をしたな。

私は彼女なのに、理解してやれなかったんだ・・・
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