大好きな君と
部活はいける気分じゃない、と言うか行くわけがない。
アノ修羅場に行くわけがない。

「先輩、彼氏からメール来たんですよね?よかったですね。」

「だから?」

私は振り向かないくても声の主が分かった。
こいつの事だよ。またなにをしでかすか分からない。

「僕も一緒に行きたいです。彼氏見てみたいです。」

なんだ、こいつは。
バカか?正真正銘のバカだ。

なんで6ヶ月ぶりの再会にこいつが来るんだよ。
彼氏を見る・・・
言ってる事が理解不能だよ。

「はっ、無理に決まってんじゃん!だいたいそんな情報・・・」

振り向いて情報元を探ろうとすると隼人君の後ろの方に手を合わせて謝っている明香が居た。

「は、隼人君の事言うつむりだから。」

「?」

なにとぼけた顔してんのよ。

私は隼人君の前から去った。
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