Do you love“me”?

「明日行きたいトコ、決まった?」

布団に包まって、二人で向かい合うベッドの上。

稜君が、私に声をかけた。

行きたい所……。


「うん。決まった!

「どこどこー?」

「んとねー、プラネタリウム!」

ニコニコしながら行きたい場所を告げる私を、彼はいつものように、フワッとした笑顔で見つめる。


「それってもしかして、S市に出来たやつ?」

「うん! よくわかったね!」

近くにもプラネタリウムは何ヶ所かあるのに、何故かピンポイントで行きたい所を当てた稜君に驚き、聞き返した。

目を丸くする私を見てクスッと笑った稜君は、私の髪を撫でながら言ったんだ。


「俺もそこ、行ってみたいと思ってたから」

それからちょっと起き上がって、上を向く私に、稜君は覆いかぶさるようにして、何度も何度もキスをした。


「むぅー……」

朝からそんな事を思い出して恥ずかしくなった私は、一人頭を抱える。

だけど当の稜君は、目の前でスーピー寝息を立てていて……。

寝顔、可愛い――って、そうじゃなくて!


「……」

“大事な話”って、何だろう?

気持ち良さそうな寝顔を眺めながら、少し考えてみるけど、やっぱり検討もつかない。

だけど、何故か少しチリチリする胸。


「はぁー……」

小さく、溜め息を吐いた瞬間、「んー」と、声と言っていいのかわからない小さな唸りと共にモゾモゾ動いた稜君が、ゆっくり目を開けた。


「おはよー」

「……」

多分まだ半覚醒の稜君の顔の前で、ヒラヒラと手を振ってみる。

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